脂っこいものを食べると口に不快感を感じるOさん。
病院で胃炎があり胃酸を抑える薬を処方されました。
それでも症状は改善されず、病院でも治療の必要はないと診断されています。
腹部を触診すると膵臓や胆のうの反応が強く出ていました。
脂質やたんぱく質を分解するのは膵臓や胆のうで作られる消化液です。
消化液の分泌を促すためにお灸をしました。
顎を触診していくと、緊張が強くなっていました。
就寝中の食いしばりのストレスで唾液の成分が偏って粘液が増えていると考え、
鍼で緊張を取り、唾液の成分が正常になるようにしました。
2回目で口の気持ち悪さが軽減。
8回目には普段なら夕食が残っている感じがして食欲がなかったのが、
朝からお腹が空いたと感じるようになりました。
~担当者からひと言~
毎回、良い変化を教えてくれるのが私も楽しみです。
【漢方薬を飲んでいる方は甘草のとりすぎに注意】
生薬の一つである甘草(カンゾウ)はグリチルリチン酸という成分が含まれており、
その効果として消炎鎮痛や胃の消化を助けたり、痰を除去する効果があります。
漢方薬ではとっても一般的な生薬なので、さまざまな漢方処方で使われています。
一般の医薬品でも甘草エキス配合なんて書いてある胃薬がありますよね。
実はこの甘草に含まれるグリチルリチン酸は
取りすぎることで血圧を上げてしまう場合があります。
また、カリウムがを喪失してしまって
しびれや足のむくみ、引き攣れを起こすこともあります。
甘草はとても便利な漢方薬だけにいろんな処方に含まれています。
だからこそ、複数お薬を飲んでいる方は注意しておく必要があります。
コロナによる自粛の影響で一般薬やサプリ、漢方などを
服用している方が増えているようです。
病院に行くことにリスクを感じる。
なら、できるだけ自分で改善しようとする流れなんだと思います。
漢方薬や生薬が入っている薬を飲む場合は甘草に注意してください。
お電話ありがとうございます、
ミントはり灸院 三ノ宮院でございます。