Aさんは数ヶ月前から左肩の痛みがあり、
だんだん左腕の全体の痛みや親指から中指まで痺れを感じるようになりました。
整形外科を受診したところ、頚椎椎間板ヘルニアと診断されました。
神経ブロックの注射を数回しましたがあまり変化がなく、
痺れの範囲は徐々に広がり、ついに休職を余儀なくされました。
初診来院時は腕の痛みと痺れで数日横になって眠ることもできなかったそうです。
Aさんの場合、咽や肺など呼吸器の弱さが肩や腕の筋肉の緊張を引き起こしていました。
また筋肉の過緊張によって皮膚がけん引され、痺れが生じます。
2ヵ月ほど治療を続け、職場復帰が決まった頃からは
美容鍼も追加し、復職に備えました。
~担当者から一言~
復職できてよかったですね。
美容関係の仕事のAさんが美容鍼を気に入ってくださり嬉しいです。
【隠れ風邪に要注意】
今回は「隠れ風邪」について書いていきます。
たかが風邪、されど風邪ということで。
私達が患者さんの状態を見る時に、
大切にしているのが「風邪を引いていないか」ということ。
実は我々の触診で「風邪だ!」って思っても
多くの方は「そんなことないですよ。」という返事が返ってきます。
これは何故かというと、どんな病気でもそうですが感染症には潜伏期間が存在します。
その潜伏している間は、自覚のないところで身体は戦っているわけですが
その時たまたま、夜更かししたり、仕事が忙しかったり、暴飲暴食したり、
気温や気圧の変化が激しかったり、内部の戦いに外から邪魔がはいってしまうと、
身体は負けてしまって自覚できる症状となって表れます。
ちなみに患者さんの中には、敏感な方もいて
身体からのサインを受けて「なんか体調悪い」ってわかる方もいます。
それが発熱や咽の痛み、鼻水ですね。
我々が診ているのは、風邪と身体戦っている時です。
その時に外側から応援したり、邪魔にならないように
生活の負担を落としてもらう事で風邪を予防しています。
じゃあそもそも「風邪をひいたらいけないの?」って思いますよね。
東洋医学の本場である中国では、風邪だけを書いた古い本があります。
風邪は万病の元であり、風邪を治せる人が名医だとも書いています。
風邪を引くということは、咽や鼻にトラブルがある。
風邪を引くということは、免疫力が低下している。
風邪を引くということは、自律神経が高ぶっている。
などなどいろんな可能性が考えられます。
風邪をどう考えるかが、その後の治療の結果を左右する事もあるわけですね。
少し難しい話になりましたが、健康の基本は「風邪をひかないこと」になります。
今の時期は残暑の疲れや天候の変化が大きくて風邪になりやすくなっています。
やはり通院されている方にも「隠れ風邪」の方が何人もいました。
どうかみなさんも気をつけて過ごして下さいね。
お電話ありがとうございます、
ミントはり灸院 三ノ宮院でございます。